7/27(日)

スポット→土浦ビオパーク<土浦市土浦港側(土浦市港町2丁目)>

画像<土浦ビオパーク>


環境問題ということが盛んに言われるようになってきた最近である。

ところで、私が在住して23年(2003年現在)になる茨城県は「世界湖沼会議」などの舞台になったこともある。

その代表的存在が「霞ヶ浦」である。


霞ヶ浦の水は茨城県だけではなく、千葉や東京方面にも配水されている貴重な水源である。

それゆえに様々な開発をされ、またその弊害が現れた湖でもある。


かつては漁業が盛んに行われ、湖水浴場(1973年に全面禁泳)が賑わいを見せていたが、

現在はその面影もない。


湖岸延長約230キロにも及ぶその周囲の大半は、コンクリート堤防に囲われ、

もともと存在していた植生帯を壊滅させた。

それは湖の魚の貴重な産卵場を奪ったばかりか、

水質の自然浄化作用も低下させてしまったわけである。



さて、このような霞ヶ浦をはじめとして、日本各地の自然は開発の波に晒されているわけであるが、

現在が「ポストモダン」の時代に入りつつあるといわれているのは、

経済開発優先だった産業構造が、

エコロジーをはじめとする議論によって変容していることから言われるわけである。


つまり、「環境保護」の理論である。

※私は日本が「現代的(モダン)」とも「ポストモダン」ともまったく思っていないが。

強いて言えば日本は「前近代的」であるが、それはここでは述べない。



さて、霞ヶ浦においても、その周辺地域では市民活動が様々に行われているわけである。


その形の一つが

「土浦ビオパーク」である。



これは、「水耕生物濾過」という方法によって、

野菜や花を栽培しながら水中の濁りや栄養分を取り除き、

土浦港の水(霞ヶ浦湖水)を浄化しようとする施設である。


これは、78.0×46.5mの施設に一日約10000トンの水を通して、

それの浄化を図るものである。


簡単に言えば、窒素・リンを含む浮遊物質を植物の茎などにぶつけて沈めさせ、

それを微生物などに分解させる、

また、それら微生物も食物連鎖の中に組み込まれる。

また、バクテリアに分解された養分は植物が生育するのに消費されるわけである。



この施設は施設内の植物を摘んで持っていくことができる。

たとえば施設内の「クレソン」はお浸しやサラダに使えるので、

持ち帰る意味がある。


また、そのことで、

湖の中の窒素やリンを湖の外に取り除けるという効果があるのである。



施設の湖全体に対する効果は施設の規模だけでいえば疑問であるが、

市民が施設に立ち寄り、植物を摘んでいく。

そのことで湖との距離を縮められれば、

それは象徴的にも意味があるのではないだろうかと思った。


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