鳴島
「ありがとうございましたぁー！！」光一
「と、今日のお客様は以上かな」鳴島
「ですねぇー。働いた働いたぁー♪」光一
「さて、後片付けが残るだけかな」鳴島
「ですねぇー♪」清香
「おつかれさまでーす」光一
「清香君はもう帰っていいよ。
あとは片付けだけだからね」清香
「そうですかー？
じゃあ着替えて先に上がらせてもらいます」光一
「うん。お疲れ」鳴島
「お疲れさま―♪」光一
「さて……今日の売り上げ確認するかねえ」鳴島
「私は残りの洗い物を済ませてきますねぇ」光一
「はい、よろしく」
光一
「……………………」清香
「…………？
マスター、お先に失礼します」光一
「ん？ ああ。お疲れ様」清香
「どうかしたんですか？」光一
「んー、ちょっとねえ…………」鳴島
「洗い物終わりましたよぉー♪」光一
「綾香君、ちょっと聞いていい？」鳴島
「なんですかぁ？」光一
「今日、チョコパフェって沢山出てたっけ？」鳴島
「うーん……あんまり出てないと思いますねぇ。
確か、フルーツパフェが結構出てたように思いますけどぉ」光一
「だよねえ……昼間結構作ったしなあ。
チョコパフェ出た記憶ないんだよなあ……」清香
「んー？」鳴島
「んぅ〜？」光一
「……………………」清香
「ちょっと失礼…………」光一
「うーん…………」清香
「本当だ―…………
１２時から１６時までに沢山チョコパフェが」光一
「綾香君……その時間だと清香君いないから、
君がレジをやっていたと思うのだけど…………」鳴島
「あー…………」清香
「そういえばお姉ちゃん、
私がシフト入ってから確か……」
＜以下、清香の回想で＞
鳴島
「チョコレートパフェ２つで１０５０円になりますぅ♪」お客
「あれ？
フルーツパフェだったはずだけど」鳴島
「申し訳ありません！！
フルーツパフェ２つで１２６０円になりますぅ」
＜以下、清香の回想終了＞
清香
「お姉ちゃん……レジの打ち間違いしていたよね？」鳴島
「あー、お客さんが指摘してくれたけどねぇ」光一
「伝票にはチョコパフェがたくさん……
これ、みんなフルーツパフェだろうから……
換算すると１つで１０５円違うので……
２１００円違くなるんだが…………」鳴島
「うー…………」光一
「うわぁ……綾香君、勘弁してくれよー……
思いっきり損益になっちゃうじゃないかー」鳴島
「あー……ほら、あれですよぉ……
私って巨乳じゃないですかぁ？」光一
「うん？」清香
「憎いくらいに巨乳だよね」鳴島
「マスター、今日の日記で言ってたじゃないですかぁ♪
『巨乳でドジって何でも許される気がするのですよ』って
ほらぁ、つまり私のドジもマスターからすればぁ……
私は素敵な萌え人材って事なんですよぉ♪」光一
「ほうほう。なるほど」
ゴン！！
鳴島
「ふっふぉぉぉぉぉ！！
め、目から火花がぁ！？」清香
「あー…………
こればっかりはお姉ちゃん、かばえないよ。
ちゃんと謝ろうよー」
