7/10(日)
スリルのある喫茶店メニュー♪
光一 
「う〜む…………」鳴島 
「あれ〜?
マスター
何を考えてらっしゃるんですかぁ?」光一 
「スリルがまったく足りない」鳴島 
「はぁ?」光一 
「なんとも単調な日々……
しかし暇ではない……
そんな状況に心身ともに消耗がね」鳴島 
「それならばぁ
名案がありますよぉ!!」光一 
「お?
何かあるかね?
この際、綾香君の提案でも良いや」鳴島 
「素直じゃない言い方ですねぇ」光一 
「で?
この単調な日々を打破する方法は?
言っとくが、
時間がかかるものは却下だ」鳴島 
「その点ぬかりありません♪
マスターが使ってらっしゃる
目覚まし時計がありますよねぇ?」光一 
「ああ、あるねえ」鳴島 
「いっつもベルが鳴ると、
布団の中から手を出して
止めてますよねぇ?」光一 
「そうだねえ。
なんせ、起きたくないから」鳴島 
「あれの隣にぃ、
サボテンを置くんですぅ♪」光一 
「……………………」鳴島 
「毎朝起きるたびに
サボテンを間違って叩かないかと……
スリルある朝になりますよぉ♪」光一 
「…………
マンガみたいなスリルはいらん。
そして、
いくらなんでも時計とサボテンは
間違えないだろ?」鳴島 
「えぇ〜…………
結構スリルありそうな気が……」光一 
「あ〜はいはい。
君に聞いた私がバカだったよ。
君みたいなドジッ娘と
一般人は別次元だもんね」鳴島 
「うわ……ヒドイですぅ……」光一 
「さて…………
そんなことより仕事仕事。
今年の夏の新メニューっと」鳴島 
「お店で出すメニューですかぁ?」光一 
「喫茶店で仕事…………
新メニューといって、
他に何かあるのかね?」鳴島 
「いや……まあそうですけどぉ。
久々に喫茶店らしい話題が出たので」光一 
「ともかく……どうするかねえ?
夏だし……暑いときのメニュー……
夏用の特別パフェでも……」鳴島 
「マスターマスター!!
私から提案ですぅ!!」光一 
「ん?
どういったメニューかね?」鳴島 
「夏だけにぃ、
他の店に無いようなパフェを
出したいですぅ♪」光一 
「ふむ。
で、どういったパフェかね?」鳴島 
「暑いときこそ
スパイスで食欲増進!!
夏バテ防止にもなる……
激辛パフェはいかがでしょう?」光一 
「……………………」鳴島 
「世間で流行っている
ハバネロを使って……
ハバネロ風味パフェなんてのは……
あれ?
マ〜スタ〜?」光一 
「そんな脊髄反射的なパフェを
どこの誰が注文してくれるのかね?」鳴島 
「え〜♪
だってぇ、面白そう…………」光一 
「誰も食べたくないだろそんなの…………」鳴島 
「でもぉ、
他店にないオリジナリティでぇ、
かつ面白そう…………
激辛パッフェ♪ パッフェ♪」光一 
「…………分かった。
では試作品は作ってみよう」鳴島 
「お♪
採用ですかぁ♪」光一 
「ふむ…………
実際君が食べれるならな……」
5日後
光一 
「というワケで、
君が先日言っていた、
『ハバネロ風味パフェ』
を試作してみた」鳴島 
「わぁ♪
赤色のアイスにぃ
イチゴ色のクリーム……
トロピカルな色合いですねぇ♪」光一 
「さ……まずは試食だ。
OKならば、夏に出そう」鳴島 
「あれぇ?
マスターの分の試作品はぁ?」光一 
「……………………
この作品を強く推した君のために、
特別1つだけ作ったのだ」鳴島 
「わぁ〜♪
ホントですかぁ!!
ありがとうございますぅ♪
では……いっただきま〜す♪」
5秒後……
鳴島 
「…………!?…………」光一 
「…………はい。
不採用ね」
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