1/28(金)

プライドですかぁ?


鳴島

「う〜ん…………」
光一

「ふふふ、悩んでいるねえ♪」
鳴島

よし、ここですぅ!!
光一

「はははははぁぁ!!

残念でしたぁ♪
鳴島

「はうっ!!

また、角を取られましたぁ……」
光一

「ふふふ、マスターとしての意地がある。

君に負けるわけにいかんのだよ
鳴島

「そうですかぁ、でも……」











鳴島

オセロなんかで

威厳は測れないかとぉ……
光一

「しかし、

私が君に負けるのは

格好がつかないだろ?」
鳴島

「それはそうですけどぉ…………」
光一

「こうして君に圧倒的差で勝つことで、

私は君の雇い主であり、

大家であり、

年上である。

……という威厳を強化するのさ」
鳴島

「そんなものですかねぇ……」
光一

「現に、

圧倒的大差で私の勝ちだ。

君、一列しかとれてないじゃないか♪
鳴島

「それはそうですけどぉ…………」
光一

「オセロは一種の頭脳ゲーム……

つまり、

頭の中のロジックがどれだけ優れているかだ。

私は君よりも

理論構築力が高いということだな」
鳴島

「まあ、

マスターの方が

頭良いのは認めますけどぉ……」
光一

「逆に、

ここまで相手の良い様に負ける君は、

おバカ

ということでもあるな」
鳴島

はにゃっ!?
光一

「だってそうではないか」
鳴島

そんなことないですぅ!!

私、バカじゃないもん!!
光一

「しょっちゅう店のオーダーミスるくせに……

他にも機材はよく壊すし……

そのために、

店の損害は莫大なものだし……

使えないウェイトレス

と蔑まれても文句は言えないのだよ?」
鳴島

「うう〜…………

でも、

バカじゃないですもん!!
光一

「じゃあ、アホかね?」
鳴島

違うもん!!
光一

「まあ良い……

君が

バカで

役に立たないウェイトレス

だったとしても、

君目当てのお客様多いしね♪」
鳴島

「バカじゃないのにぃ…………」
光一

「あ、

『使えない』ってのは認めるの?
鳴島

「うぐぅ〜…………

ひっぐひっぐ…………」
光一

「あ、ゴメ…………

泣かすつもりはなかったんだけど……」
鳴島

ふええぇぇぇぇぇん〜!!
光一

「あ、あーその……

お、踊ろうよ!!

踊ることで楽しくなれば、

その……

太陽は明日も微笑むのさ!!
鳴島

そんな誤魔化しなんて、

聞きたくないですぅぅぅぅ!!
光一

ひいっ!!

ま、待て!!

そんな大きな刃物で刺したら、

太陽の微笑みも、

冷たい雲で覆われるかも?

だ、だからつまり…………」





ブススゥゥゥゥゥ!!





………ドサ





鳴島

「毎回毎回、

私をバカにしてぇぇぇぇ!!
光一

「そ、そんな……き、君……は……

ま、毎回毎回………

わ、私を……さ、刺し……て………ガク」

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