|  | 光一 
 「うーん……何がいいかなあ……」
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      |  | 鳴島 
 「おはようございますぅ」
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      |  | 光一 
 「おはよう」
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      |  | 鳴島 
 「あれ?
 
 何か考え事ですかぁ?」
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      |  | 光一 
 「うん」
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      |  | 鳴島 
 「何を考えてらっしゃるので?」
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      |  | 光一 
 「んー、店のよい宣伝文」
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      |  | 鳴島 
 「あー、なるほどぉ」
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      |  | 光一 
 「何か良いあおり文句がないか……
 
 考えているんだけどねえ……」
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      |  | 鳴島 
 「もしかして、
 
 ウチの経営ってヤバイですかぁ?」
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      |  | 光一 
 「そういうわけじゃないけど……
 
 『茨城県の飲食店紹介』は客足増え続けているし」
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      |  | 鳴島 
 「じゃあ、良いじゃないですかぁ♪」
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      |  | 光一 
 「でも、私の日記やこのページに関しては、
 
 随分客足が減ってきているんだよ……」
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      |  | 鳴島 
 「うえっ!?」
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      |  | 光一 
 「今や、一番人が多く来てくれているのが、
 
 『茨城県の飲食店紹介』のページだからね」
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      |  | 鳴島 
 「うーん…………
 
 そっかぁ…………」
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      |  | 光一 
 「君の出てくるこのページなど、
 
 最盛期と比べて、客足は6割くらいだよ?」
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      |  | 鳴島 
 「えっ!?
 
 そんなに!?
 
 みなさん、私を嫌いになった?」
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      |  | 光一 
 「昔と違って、
 
 エッチな話題がほとんど無くなったから?」
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      |  | 鳴島 
 「そういうのじゃないと思いますぅ……
 
 てか、思いたい……」
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      |  | 光一 
 「まあ私のTOP日記だって、
 
 このカフェのTOPページなのに……
 
 最盛期の6割ちょっとくらいだなあ、今」
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      |  | 鳴島 
 「それは確かに…………
 
 なにがしかの対策が必要ですかねぇ?」
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      |  | 光一 
 「『茨城県の飲食店紹介』ページは、
 
 今でも毎月アクセスが増え続けているよ」
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      |  | 鳴島 
 「うーん…………
 
 何でですかねぇ?」
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      |  | 光一 
 「明らかに有用性があるからだろうな。
 
 役に立つページには、来る人も多いだろ?」
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      |  | 鳴島 
 「じゃあ、簡単じゃないですかぁ!」
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      |  | 光一 
 「どうするかね?」
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      |  | 鳴島 
 「マスターの日記も閲覧者にとって
 
 有用な記事にすれば、客足も戻るのではぁ?」
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      |  | 光一 
 「有用も何も…………
 
 基本的にネタ文章に、有用性を求めちゃダメだろ」
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      |  | 鳴島 
 「じゃあ、マスターが面白い記事を
 
 週3回程度更新できれば、
 
 それなりに客足も戻るのではぁ?」
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      |  | 光一 
 「大学生の頃はそうだったけど……
 
 今の現状じゃ、週1回が限界だって……
 
 ネット繋がない日だって多いし」
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      |  | 鳴島 
 「あー、そっかぁ…………
 
 難しいなあ…………」
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      |  | 光一 
 「だからさ、
 
 インパクトのある煽り文句を入れて、
 
 検索で来る人をひっかけようかと」
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      |  | 鳴島 
 「うーん…………
 
 だとすると、どんなのがあるかなぁ?」
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      |  | 光一 
 「思い切って…………」
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      | 
 
 
 
 
  
 つれない つり掘 つり天国
 
 もどる Uターン
 
 
 
 
 
 
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      |  | 光一 
 「今日の日記に書いた看板みたいに
 
 逆説的な煽りをする手もあるが……」
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      |  | 鳴島 
 「つり掘りなのに…………
 
 釣れないって…………」
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      |  | 光一 
 「しかし、逆説的に書くことで、
 
 却って人の気を惹くのは間違いないよな」
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      |  | 鳴島 
 「まぁ、確かに」
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      |  | 光一 
 「『ウチのラーメンはマズイ!』
 
 って看板出しているラーメン屋は、
 
 おそらく話題にはなるよな?」
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      |  | 鳴島 
 「人の話題に出る時点で、
 
 宣伝としては成功していますよねぇ」
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      |  | 光一 
 「でも、テキストサイトで逆説的な煽りは
 
 あんまり成功しない気もするんだよね。
 
 やっているトコも多いと思う」
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      |  | 鳴島 
 「それは言えているかも」
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      |  | 光一 
 「18禁的な煽り文句は、
 
 アクセスの増加にはつながるんだが……」
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      |  | 鳴島 
 「それだと、
 
 サイトの信頼性を損ないますねぇ」
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      |  | 光一 
 「真実味があることを書くのが、
 
 一番信頼性を高めるやり方だ……
 
 あ、そっか!!」
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      |  | 鳴島 
 「何か思いつきましたかぁ?」
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      |  | 光一 
 「『巨乳の天然ボケ淫乱ウェイトレス。
 
 ポロリやエッチもあるかも♪』
 
 だと、実際そういうウェイトレスがいるし
 
 良い宣伝になる気がしない?
 
 実際、ここに巨乳AV探しに来る人いるし。
 
 綾香君の活用は良いかも♪」
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      |  | 鳴島 
 「なるほどなるほど♪」
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      |  | 光一 
 「いいだろ、いいだろ?
 
 じゃ、綾香君が脱いで色々しないと!
 
 私も巨乳AV好きだよ♪」
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      |  | 鳴島 
 「『某サイト管理人、謎の死?
 
 過去に痴漢行為も!?』の方が、
 
 話題になるし宣伝になりますよぉ?」
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      |  | 光一 
 「すいません……冗談です……」
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