光一
「……………………」鳴島
「ルンタッタ♪ ルンタッタ♪」光一
「……………………」鳴島
「スキップスキップ♪」光一
「綾香君」鳴島
「おわぁ！？
ま、マスター……何時からそこに！？」光一
「いや、つい今のことなんだけど……」鳴島
「あ、別にずっと仕事サボッてたわけではなくぅ、
ついさっきからサボリ始めたというかぁ、
少し休憩がてら運動をしていただけでしてぇ」光一
「いやー……
サボリうんぬんはともかくだねえ」鳴島
「？？？？」光一
「三十路を前にした女の子が……
『ルンタッタ♪ ルンタッタ♪』スキップって、
相当痛い娘にしか見えないからね……」鳴島
「痛い娘ぇぇ！？」光一
「いや……サボリどうのはいいや……
なんか可哀想なモノを見ちゃったから」鳴島
「なんですかぁ！？
可哀想なモノってぇ！？」光一
「何？ その行動って……
『自分は若いんだよー』ってアピール？」鳴島
「アピールも何も、私は若いですぅ！！」光一
「多分だけどね、若い人は……
腰に手を当ててスキップは絶対しないと思うんだ」鳴島
「なあっ！？」光一
「華の女子高生である清香君が来たら、
教えてあげたいくらいなんだけど」鳴島
「そんなことしたら…………
『お姉ちゃん……
キモチ悪いけど、誰に対してのアピールなの？』
って言われちゃうでしょうよぉぉ！」光一
「なんだ、自覚はあるんじゃないかね」鳴島
「マスター、そういうのはセクハラですからねぇ！」光一
「どこがだね！？
どこにセクハラの要素があるんだね！？」鳴島
「セクハラは『受けた側』の主観でセクハラなんですぅ！
私をバカにしていると、マスターは逮捕されるんですよぉ」光一
「若くない人を若くないねえって……
それだけでセクハラなのかねえ？」鳴島
「そんな事ばかり言っているとぉ……」
『石破ＸＸＸＸ天驚拳』
清水ももこさん、白髭狂信者さん合作♪
鳴島
「Ｇガンダムばりの威力でぇ、
マスターを打ちのめしますよぉ？
セクハラする人間に人権はないですからねぇ♪」光一
「いや……これ、清香君と並んでいるけどね……」鳴島
「何ですかぁ？」光一
「Ｇガンダムの放映……何年の事だと思うね？
放映当時、清香君は見ていたＴＶの記憶すらないと思うよ？」鳴島
「なっ！？」光一
「いやー……このイラストを見ても、
君たち姉妹の年齢差をヒシヒシと感じるよね」鳴島
「む、む…………」光一
「む？」鳴島
「むぎゃぁぁぁぁ！？」光一
「あ、綾香君！！
一斗缶は振り回して使うものでは……」
清香
「お疲れ様でーす…………
って、この惨状はなにがあったの！？」鳴島
「あ、清香。ちょうど良いところに♪」清香
「いや……コレ、何があったわけ？」鳴島
「何も聞かなくて良いから、はい」清香
「え？ モップ？」鳴島
「マスターの遺体は私が片付けるからぁ、
清香はモップで血をふき取っておいてね♪」清香
「いや、『おいてね♪』って……え、え？」光一
「おお、良いところに清香君！！」鳴島
「おわぁぁ、生きてたぁ！？」清香
「生きてたぁって…………
何があったんですか？」光一
「それはいいから聞いてくれたまえ。
綾香君ったらねぇ……ぷぷ！！
しばらく前に腰に手をあてスキップしながら
『ルンタッタ♪ ルンタッタ♪』って言ってたの！
若さのアピールなんだってさ、ぷぷー(ﾟ3ﾟ)
いけない、お口にチャック♪」清香
「お姉ちゃん…………」鳴島
「な、何！？」清香
「一緒にスキップしてくれる男性でも……
うん、見つかれば良いよね？」鳴島
「ふんぎゃぁぁぁぁぁ！？」清香
「お姉ちゃん、ちょ…………
何でその一斗缶血まみれで凹んでるの！？」
