光一「そんなことないよ。 
       
         一等なんて引いたこともないって」 
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
      明けましておめでとうございます。光一です。 
      福引で一等を当てた、厄年明けの光一なのです。 
       
       
       
       
       
       
       
       
       
      一等ですよ一等!! 
       
      一等賞♪ 
       
      すっごいでしょー♪ 
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
      私は大晦日から元旦は、 
      栃木県佐野市の本家に行っていたのです。 
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
      ええ、 
       
      未曾有の大雪のせいで、 
       
      2時間の道のりが、 
       
      4時間もかかりました。 
       
      周りの車がノーマルタイヤばっかのせいで、 
      全然道が進まなかったんですよ。 
      坂道で止まってしまった車とか、 
      道をふさいで立ち往生の車とか…… 
      迷惑この上なかったです。 
      ああいう日は、 
      スノータイヤにするとかしてほしいです。 
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
      さて、 
      元日は本家の近くの神社にお参りしてきました。 
      これ、毎年恒例です。 
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
      そこでは、 
      福引もやっていまして、 
      私は叔父から貰った福引券で、 
      福引をしました。 
      これも恒例です。 
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
      光一「まあ、私なんておみくじ引いたって、 
       
           大体が『凶』とかしか出ませんから。 
       
           今年も当たらないと思いますけどねえ」 
       
       
       
       
       
      と言いながら引いた三角くじを、 
      そこのオジサンに渡しました。 
       
       
       
       
       
       
       
       
       
      おみくじで 
       
      『凶』が多く出るなんて…… 
       
      あまりのおかしさに涙がでちゃう……。 
       
      昨年は、 
       
      文字通り「あり得ない」おみくじ引いたし。 
      (2004年3/11参照) 
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
      オジサン「オレは兄ちゃんが引いたのは、 
       
              一等な気がするなあ」 
       
       
       
       
       
      光一「そんなことないよ。 
       
          一等なんて引いたこともないって」 
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
      さて、オジサンがペリと三角くじを開封します。 
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
      オジサン「おお〜、一等だべー!!」 
       
       
       
       
       
      光一「え!? マジ!? 
       
          何が貰えるの?」 
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
      驚きました。 
       
      生まれて初めての「一等賞」です。 
       
      まさか、新年早々こんなことになるとは。 
       
       
       
       
       
      今年は私の年かもしれない。 
       
      ビバ・マイ時代!! 
       
      ふふ、神はちゃんと見ているのだ。 
      そう、正く清い青年を……。 
       
       
       
       
       
      近くで焚き火に当たっていた、 
      オジサン・オバサンたちが私に声をかけてきます。 
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
      オバサン「おおー、アンちゃん。 
       
               新年早々ついてんな〜」 
       
       
       
       
       
      オジサン「へぇ〜、一等かぁ」 
       
       
       
       
       
      光一「いやー、厄年明けだからっすかね?」 
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
      さて、 
       
      ドキドキワクワクの一等賞♪ 
       
      早速景品を…… 
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
      オジサン「一等賞は、 
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
               この『ノコギリ』だべ!! 
       
       
       
       
       
               さあ持ってけ」 
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
      光一「え、ああ、さ、サンキュー!!」 
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
      思わずサンキューなんて言っちゃった……。 
      言っちゃったけど……。 
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
      一等賞が 
       
      ノコギリ 
       
      はいくらなんでも……。 
      というか、使い道が……。 
      それ以上に……。 
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
      光一「でもさー、 
       
       
       
       
       
           一等賞が 
       
       
       
       
       
         何本もあったら、 
       
       
       
       
       
            ありがたみがねえべよ!!」 
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
      オジサン「ははははは!!」 
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
      そう……。 
      オジサンに言ったように……。 
       
      「一等賞」のノコギリは…… 
       
      何本も 
       
      景品棚に積んでありました。 
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
      一等なのに、 
       
      いくつもあったら…… 
       
      それって一等じゃないのでは……。 
       
      ありがたみ無さ過ぎでした。あう。 |